わたしの意見-
水野 創

コロナで延期されていたセミナーに参加して

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年6月18日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

  新型コロナの影響で約1年延期されていた千葉財務事務所主催の「千葉活性化サロン」がオンラインで開催され、千葉県の将来像について講演・意見交換する機会を得た(14日)。

 テーマは延期前と同様だが、この1年の環境変化は大きい。

 1.オンラインセミナーの定着。リモートオフィス、リモートワーク等の普及・地域経済への波及が期待。

 2.千葉県の国勢調査の速報が発表され、県人口の増加基調維持を確認(図表1)。コロナ禍による外国人の転出超という厳しい環境にもかかわらず、東京都を避ける動きの効果もあったのだろう。常住人口調査からも上方修正された。前回比でこれほど大幅に増加している都府県は、前回、東日本大震災の影響で小幅増加にとどまったという千葉県特有の事情はあるにせよ、他にないのではないか。

 3.「新たな湾岸道路」の推進機運の加速、「千葉北西連絡道路」の登場など、道路網整備に一段と弾み。

 4.米国バイデン大統領が前大統領の政策を一部で大きく転換。世界規模の変化だが、その影響は千葉県にも目に見える形で及んでいる(図表2)。

 県内各地からサロンに参加した経営者の皆さんからは、画面を通じ、①地域のコロナ禍、SDGs等の影響と対応状況のほか、②千葉県の魅力を高める県内共通ブランドとしての農業の重要性、③イノベーション実現に向けた継続的な取り組み、④各方面で起業を目指す若者への支援策拡充要望等幅広い発言があった。今後の活性化に向け、活かしたい。

 

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