わたしの意見-
水野 創
千葉県国勢調査確報―市町村別の様々な姿
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年12月9日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所 前取締役会長]
2020年10月国勢調査の確報(人口等基本集計)で、千葉県は15年比、日本人の増加維持(+0.1%)と外国人の大幅増加(+50.9%)を確認した。
21年に入ってからの人口減少局面とも合わせ、54市町村の日本人、外国人別に動向を見ておきたい(図表1,2)。
①日本人が15年比増加した市町村は15、このうち12は21年も増加を維持している(他に減少から増加1)。人口増加地域では、引き続き自然減の拡大を社会増で相応にカバーしているのだろう。
②外国人は県内ほとんど、51市町村で15年比増加した後、21年も増加持続が19(他に減少から増加1)で都市部、地方部共に減少一方ではない。
③県内外国人の市町村別割合を見ると、千葉市、船橋市、市川市、松戸市の4市で5割を占める。15年比、松戸市、成田市、習志野市、四街道市、富里市が上昇の上位だが、このうち四街道市を除く4市で21年に入り外国人は減少(特に成田市、富里市では15年比増加人数の各15%、26%が減少)。
④市町村別人口に占める外国人の割合は、県内すべての市町村で15年比上昇。富里市が5年前比2.9%ポイント上昇し5.8%で最高、成田市が同2.0%ポイント、4.5%で次いでいる。
こうした結果をもたらす社会・経済的背景については、ある程度推察できるが、今後、より具体的に把握したうえで、コロナ禍後の地域の発展・活性化策に活かす必要があると思う。
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