わたしの意見-
水野 創

千葉県だけではない―東京圏全体の人口が減少に!

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2022年1月7日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所 前取締役会長]

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 年初からオミクロン型による新型コロナウイルス感染急拡大で先行きが不透明な状況です。国境をまたぐ人の動きの制限が続き、減少に転じている千葉県人口にとっても厳しい状況が続きます。

 そして、海外との移動制限、東京都居住を避ける動きの結果、東京圏1都3県全体で見ても人口は減少に転じています(図表1)。

  減少に転じた時期に多少の差はありますが、昨年末に公表された12月1日現在の人口は、2020年10月の国勢調査(11月30日公表の確報値)に比べ、これまで突出して増加していた東京都を含め1都3県すべてで減少しています(図表2)。

 減少率は東京都が最も大きく、日本人、外国人の内訳を公表している東京都、千葉県を見ると、日本人では東京都も減少に転じ、外国人は、千葉県はまだ若干の増加なのに対し東京都は大幅な減少となっています。

 人口の減少は、働き手の不足、需要の減少につながり、地域の活力、ブランド力にも影響する可能性があります。

 長期的な、日本人の減少をある程度外国人で補いながら成長を持続していく姿も展望しながら、現状にどう対応し、相対的に企業や人に選んでいただけるようにしていくか、これまで以上に地域をあげての対応が必要な年になると感じました。

 充実する交通インフラ、豊かな自然・食と広い県土、DX、SDGs、広域連携などキーワードはたくさんあります。

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