Business Letter
「点描」
社長 前田栄治

千葉を舞台とする映画を観よう:「大河への道」と「20歳のソウル」

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2022年6月7日号に掲載)

前田 栄治[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 今回は、千葉を舞台とする2つの映画、「大河への道」と「20歳のソウル」の宣伝。ご存じの方も少なくないとは思うが、5月下旬から上映されている。

 まず、「大河への道」。佐原を舞台に伊能忠敬(地元では「チュウケイさん」と呼ばれるらしい)にまつわる話を描いたものだ。私がまず関心を持ったのは、監督の中西健二さんが私の高校時代の同窓で、そのSNSで「面白い」と評判になったため。さらに、ちばぎん総研の社員から「佐原を舞台としたもの」と聞き、早速先週に観賞した。キャストは中井貴一、北川景子、橋爪功、松山ケンイチなど豪華だ。

 内容について詳しくは申し上げないこととしたいが、観る前に想像していた「伊能忠敬を大河ドラマのテーマにするための香取市役所職員の奮闘」というよりは、忠敬没(1818年)後にその部下たちが、生死を掛けながら「大日本沿海輿地全図」を完成させた(1821年)ことに焦点を当てたものだ。現代と江戸時代の双方を行き来し、現在の佐原の街並みや香取市役所も登場する。コメディ・タッチだが、最後に感動を呼ぶ素晴らしい内容であった。ちなみに、原作は映画にも出演する立川志の輔の創作落語とされる。

 そういえば、千葉県はNHKの連続テレビ小説の舞台にはなった(澪つくし<銚子市>)が、大河ドラマの舞台にはなっていないようだ。現在の「鎌倉殿の13人」でも、上総広常(上総介)や千葉常胤など坂東武者たちが登場するが、主役ではない。是非、千葉を舞台とした大河ドラマが製作されることを期待したい。

 もう一つの「20歳のソウル」は、市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船soul」にまつわる実話を描いた映画。キャストは売り出し中の神尾楓珠、上総介を演じた名優・佐藤浩市、尾野真千子、高橋克典などだ。ベイエフエムや千葉テレビも製作委員会に加わる。

 こちらの方は今週末に観賞予定。以下が、映画.comに掲載された紹介文。

 「市船吹奏楽部でトロンボーンを担当する浅野大義(神尾楓珠)は、活発でやさしく、まっすぐな性格で、顧問である高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受けながら、青春を謳歌していた。大義は野球の強豪校でもある市船野球部のためにオリジナル応援曲の作曲に挑戦し、作曲の難しさに苦心しつつも高橋先生からの叱咤激励もあり「市船soul」が完成する。その曲は試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ「神応援曲」と呼ばれるようになる。高校を卒業した大義は、高橋先生のような教師を志し音楽大学へ進学する。しかし、そんな大義をがんの病魔が襲う。…」

 映画.comによれば、上演中映画378作品のうちの注目ランキングとして、「20歳のソウル」が8位、「大河への道」が9位と、ともに上位を占める(6/6日現在)。多くの千葉関係者に、是非ご覧いただきたい2作品だ。

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