Business Letter
「点描」
社長 前田栄治
「脱炭素化支援センター」の開設
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2024年6月19日号に掲載)
前田 栄治[ちばぎん総合研究所取締役社長]
千葉県は5月末、「千葉県中小事業者等脱炭素化支援センター」を開設した(25年3月末まで)。中小事業者からの脱炭素化に関する相談などに専門家が無料で対応し、環境に配慮した取組みをサポートすることが狙いだ。
国は2050年までに、カーボンニュートラル実現を目指している。中小企業は大手企業に比べノウハウや人材が不足し、脱炭素の取組みが遅れているとされており、千葉県は県内に事業所を持つ中小事業者等の支援が必要と判断した。このため支援センターの利用者は中小事業者を主に念頭においているが、規模に拘わらず利用可能だ。
ちばぎん総研が事務局を担っており、「エネルギー管理士」や「中小企業診断士」などの国家資格を有する専門家が、企業の相談内容に応じた取組みの提案などを行う。メール(chiba-soudan@crinet.co.jp)による相談申込書(支援センターHPに掲載)の提出(3営業日前まで)に基づき、対面で相談を行うほかオンラインや電話での相談にも応じる。相談時間は1回90分程度で、回数の制限はない。
具体的には、脱炭素化に向けて、①取組みの助言やエネルギーコスト削減の提案、②県や国などの各種補助金の案内、③セミナーを通じた普及啓発などを、伴走支援型で行う。
千葉県はここ数年、県内企業の脱炭素化を促進する取組みに注力している。21年度には「ちばSDGsパートナー」登録制度を開始し、すでに2,100を超える団体が登録。23年度には「千葉県業務用設備等脱炭素化促進事業補助金」事業を開始し、24年度も継続している(本件もちばぎん総研が事務局を担う)。
今回開設した支援センターでは、同補助金を含め企業のニーズにあった各種補助金を紹介すると同時に、同補助金を利用する企業に対しても幅広い助言を行うことができる。
脱炭素に積極的に取り組むと、光熱費や燃料費の低減だけでなく、環境に配慮している企業として評価され、好条件での資金調達や人材獲得が有利になる等のメリットもあるとされる。
ちばぎん総研の会員企業の皆さまにも、支援センターを是非活用していただければと思う。お問合せは、支援センターの電話043(296)3217 あるいはメール(再掲chiba-soudan@crinet.co.jp)まで。
●当ウェブサイトに記載されているあらゆる内容の著作権は、株式会社ちばぎん総合研究所及び情報提供者に帰属し、いかなる目的であれ無断での複製、転載、転送、改編、修正、追加など一切の行為を禁じます。